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本人より早いカバーバージョンの謎

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(前項の続きです)
さて、このThe ArkのPoverty Trainについてはちょっと謎があって、レコードが出たのが1967年、つまり1968年4月のローラのオリジナル(アルバム"Eli and The 13th Confession")発表よりも早いのだ。
しかし、The Arkについては情報が少なすぎて、メンバーもよくわからない。Borderline Booksの本Fuzz Acid and Flowers"で調べた限りではこのシングル1枚しかレコードをだしていないようだ。
個人的には、彼らがNotrh California出身であることからみて、1967年6月17日のMonterey Pop Festivalで披露されている"Poverty Train"を聴いて感銘を受け、すぐにカバーを録音して発表したに違いない、と推測する。ローラが当時契約していたVerve-ForecastはMGMの傘下だから、そのあたりもThe Arkのカバー盤リリースがスムースに進行したカギだったかもしれない。後にローラがCBSと契約したのが1968年の1月で、"Poverty Train"の入ったEliのアルバムはCBSから発売になっているため、その関係性はわかりにくくなってしまったが。
このフェスティバルでのパフォーマンスはあまり受けず、ブーイングを受けたローラはステージ恐怖症になった、いうのがこれまでの定説だった。当時のことがClive Davis"Inside The Record Business"(レコードビジネスの内側)という本に詳しいが、Clive Davisもローラの才能に惚れ込みながらも、このフェスティバルでのパフォーマンスは失敗だったと評価している。
しかし、近年リリースされたDVDComplete Monterey Pop Festivalで見る限り、決して不調ではないし、むろん観客のブーイングなど聞こえない。(「Beautiful!」と言う声が入っているので、これをブーイングと聞き違えたのでは、という説あり。)
なによりも、このThe Arkのような地元のバンドに早々とカバーされるくらいだから、十分に印象的だったのではないだろうか。

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